VIRTUALYZRは、プレシリコンセキュリティ評価専用の電子設計自動化(EDA)ソフトウェアツールです。このツールは、設計コンセプトフロー内での統合がしやすいことに加え、RTL、合成後、P&R 、レイアウトという全設計レベルにセキュリティチェックポイントを設けることができます。さらには、設計ソース(IPまたはSoC)から詳細なセキュリティレポートの生成まで、エンドツーエンドで解析を行います。セキュリティの脆弱性は、暗号実装、非暗号実装、または機能(バス、メモリ)実装から抽出されます。
次の2種類の解析が可能です。
内部プロセスについて、次の3つのステップで詳しく説明します。
設計が、そのレベル(RTL/合成後/P&R)に従ってシミュレートされ、シミュレートしたトレースが得られます。Virtualyzrを用いて、ユーザーはテスト対象のノードを選択し、プローブすることができます。
シミュレートされたトレースが、数学的消費モデルに基づいて精査および処理され、いわゆる漏洩トレースを生成します。このトレースが、攻撃者が秘密鍵のような機密情報を取得する目的で悪用できるセキュリティ漏洩のイメージです。
得られた漏洩トレースに対して高度な物理解析が行われます。ブラックボックス解析またはホワイトボックス解析という2種類の解析を行うことができます。